地球連邦国大統領(現実問題4)P104

【犯罪について】

 まずは日本国内の情報から見てみましょう。法務省法務総合研究所が公表している令和元年年版 犯罪白書によると「8年から14年(237万7,488件)まで戦後最多を記録し続けたが,15年から減少に転じ,26年以降,毎年戦後最少を更新し,30年は58万2,141件(前年比7万3,357件(11.2%)減)でありました。30年の認知件数は,元年(148万3,590件)の約5分の2,戦後最多であった14年の約4分の1の水準である。」との記載があり日本の犯罪は平成15年以降減少傾向にあります。

窃盗

 「窃盗は,認知件数において刑法犯の7割を超える。平成の初期はおおむね横ばい状態にあったが,平成10年から14年(33万8,294件)にかけて約10万件増加した後,15年からは減少し続けており,30年(6万2,745件)は,14年の5分の1以下となった」と犯罪白書に記載されています。日本での窃盗は平成15年からは減少しているようです。

性犯罪

 「8年まではおおむね横ばい状態にあったところ,9年から増加傾向を示し,15年に2,472件を記録した後,おおむね減少傾向にあったが,24年・25年にやや増加するとともに,29年から増加し,30年は1,307件(前年比198件(17.9%)増。」との記載があり、平成15年以降減少にあるもののここ数年は増加傾向にあるようです。

殺人

 「殺人の認知件数は,平成期前半はおおむね1,200件台から1,300件台で推移し,平成15年及び16年に1,400件台を上回ったが,16年から28年までは減少傾向にあり,28年に戦後最少の895件を記録した。その後はおおむね横ばいで推移し,30年は915件(前年比5件(0.5%)減)であった。」との記載がありこちらも性犯罪同様の推移といえます。

強盗

 「強盗の認知件数は,平成元年の1,586件から毎年増加し,7年に一時的に減少したものの,再び8年から増加し続け,15年に昭和26年以降で最多の7,664件を記録した後,平成16年から減少傾向にあり,30年は1,787件(前年比65件(3.5%)減)であった。」と記載されており減少傾向が続いています。

傷害・暴行・脅迫

 「傷害,暴行及び脅迫の認知件数は,平成期において,いずれも平成元年以降11年までおおむね横ばいであったところ,12年に急増した。傷害の認知件数は,15年(3万6,568件)まで増加していたが,20年以降は2万件台で推移しており,30年は2万2,523件(前年比763件(3.3%)減)であった。」平成12年以降大きく増加する傾向にありましたが、ここ数年は減少傾向にあるようです。

詐欺

 「詐欺の認知件数は,平成期において,平成元年以降13年まで横ばいないし減少傾向にあったが,14年から増加に転じ,17年に昭和35年以降で最多の8万5,596件を記録した。その後,平成18年から減少に転じ,24年からは増加傾向を示していたが,30年は前年より減少し,3万8,513件(前年比4,058件(9.5%)減)であった。」と記載があり、ここ数年はほぼ横ばいのようです。

児童虐待

 「検挙件数及び検挙人員は,20年前後には緩やかな増加傾向が見られていたが,26年から5年連続で大きく増加し,30年は1,380件,1,419人であり,それぞれ15年(212件,242人)の約6.5倍,約5.9倍であった。罪名別では,特に,暴行が顕著に増加している。」最近のニュースで取り上げられる機会が多くなっていますが、検挙件数も平成26年以降大幅に増加しているようです。

世界の犯罪

 世界の犯罪発生はどのようになっているでしょうか。情報のある先進国の状況を見てみましょう。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの2000年から2016年の17年間の犯罪発生率の調査では強盗発生率は各国で低下してきています。窃盗もフランスを除くアメリカ、ドイツ、イギリスで低下してきています。しかし、性犯罪の発生率はアメリカ、フランス、イギリスでは逆に増加してきているようです。先進国の性犯罪以外の犯罪の発生件数は日本同様、減少傾向にあるようです。

 しかし、殺人による犠牲者の数は、先進国よりも途上国が 2 倍以上高くなっています。特に中南米では、大幅に多くなっています。これだけインターネットが発達した世の中でも途上国の情報が日本まであまり届いていないような気がします。このような点も改善すべきところではないでしょうか。

 だいぶ世の中の現状がわかってきたと思います。この現状をよりよくしていくために、あたらしい住みよい未来の国を大統領と作っていきましょう。次回のブログからはいよいよ大統領と新しい世の中のルールをつくっていきましょう。