地球連邦国大統領(統治と問題解決策2)P202

【議会】

 次に、今後の地球連邦国のルールを決める議会の設立を考えていかなければなりません。日本の国会に相当する立法府の設立が必要と考えます。やはり日本やG7のすべての国で採用している二院制度がよいと考えます。メリットとしては国民の意見を拾いやすくなりますし、一つの議会が決めたことをもう一方の議会がさらに検討することにより、行き過ぎを抑制し不足を補うなど慎重に決断することができます。デメリットとしては決定に時間がかかることです。いかがいたしましょう。二院制を採択することでよろしいでしょうか。・・・承知いたしました。法律を創る機関は二院制を採用することで進めます。

 では、立法府の二院制は決まりましたが、各議会のメンバーの決め方はいかがいたしましょう。日本の場合はご存じかと思いますが、衆議院と参議院の二院制でして、衆議院は小選挙区制で約2/3の議員と比例代表制で約1/3の議員が選挙で選ばれます。小選挙区は国勢調査における人口の割合で選挙区が決められ1つの選挙区から1人の議員が選出されます。比例代表制は政治グループに投票し、投票数に応じて議員数が割り振られます。参議院は都道府県の選挙区(鳥取・島根と高知・徳島は1選挙区)で約6割、比例代表制で約4割の議員が選挙で選ばれます。選挙区制は人口に比例して当選人数が決まっています。比例代表制衆議院の比例代表制と同じ選挙制度です。日本の選挙区制度では人口に合わせた選挙区の割り振りになっており、人口が多いところでは議員の数も多く、人数の少ない地域の人は議員の数は少なくなるというシステムになっています。

 アメリカでも二院制をとっていて、日本のシステムとは少し違います。アメリカ合衆国の議会は上院と下院に分かれていて両院とのほぼ同じ権力を持っています。下院は国勢調査のデータをもとに人口によって各州の議席数が振り分けられます。上院は各州2人ずつ選出され小さい州が大きい州と同じ影響力を持つことになります。

 わたしとしては少数派の意見が届きやすいアメリカ合衆国の選挙制度がよいと考えます。大統領はどちらの選挙制度を選択なされますか。もちろんここに提示した選挙制度以外の選挙制度も選ぶことができます。ご判断をお願いいたします。・・・承知いたしました。ご意向に沿って進めます。