地球連邦国大統領(新経済システム4)P404

【環境問題について】つづき

 プラスチック以外にも削減しなければならないものがあります。石油、石炭、天然ガス由来のエネルギー(石化由来エネルギー)です。こちらも削減が必要です。これらのエネルギーの代替策も必要となります。この代替エネルギーはすでに何十年も前から取り組みが開始されています。ようやく最近は自動車に石油由来のエネルギーを使わない電気自動車が世の中に出てきました。また、水素をエネルギーとして利用した自動車も開発されています。しかし、電気を石化由来エネルギーで作っていては元も子もありませんが。この取り組みをさらに進めていく必要があると考えています。燃料として使われているエタノールのうち植物を原料としたものがあります。エタノールは自動車の燃料としては使えますが、航空機の燃料としては使えません。航空機の燃料としてエタノール以外の燃料を植物から作る必要があります。石油以外の原料で燃料を作るにはこれまで使用している燃料をまかなえる原料が地球上にないといわれています。すなわち石油を使わなければ同じ量の燃料を作る原料がないという事です。このことはこれまでと同じように燃料を使用することはできないことを意味しています。これまでよりも省エネの輸送機を作るか、新たな燃料の輸送機を作るか、輸送そのものを控えるかの選択に迫られることになるでしょう。

 地球温暖化の問題だけを見れば、核エネルギーは二酸化炭素の排出はなく地球温暖化のスピードを抑えるのに有効な手段だと考えられます。しかし、福島やチェルノブイリの事故を見れば明らかですが、一度事故が起きれば地球環境に多大な影響が出るのは確実です。より安全なエネルギー獲得手段が必要ではないでしょうか。