人生の師(母)M003

 母は高齢者向けマンションでビリヤード、麻雀、卓球をよくやっていました。高齢者向けマンションの友人の方からはよく母にビリヤード、麻雀を教えてもらったといわれました。母はビリヤード、麻雀が特に上手だったわけではありません。麻雀は50年以上前から年に1、2回ぐらいやっており、ルールは知っていましたが腕前は素人です。ビリヤードに至っては数年前に私が高齢者向けマンション内にあるビリヤード台でビリヤードのやり方を教えたのが始まりで、ほとんど素人同然でした。なのに多くの方からビリヤード、麻雀を教えてもらったといわれるわけは、ビリヤードや麻雀を全く知らないひとにルールややり方、ちょっとしたコツなどを教えているのです。

 私から見るとパソコンもできないことが多いのですが、いつの間にか先生になって知人にパソコンを教えているのです。おそらく、これまで経験してこなかった方にその楽しさを伝えたいと思っていたに違いないと考えています。少しでも周りの人と楽しさを共有したかったのだと思います。その反面、あまり深い友達付き合いにならないようにしていました。性格的にとてもあっさりしており、友人でもベタベタした関係はすきではなかったために無理に相手に教えることは無かったのではないかと思います。