地球連邦国大統領(統治と問題解決策1)P201

 これまでは、世界中の問題についてみてきましたが、いよいよここからが大統領にご決断をしていただく事柄となります。この地球連邦国は結成したばかりでありますから、現時点では大統領がすべての権限を持っていますので、自由に国を創ることができます。地球連邦国の統治の仕組みができた際には、権限の大幅な縮小をお願いいたします。このまま権力を持ち続けると独裁者になってしまいますので、ご理解いただきますようお願いい申し上げます。これまでの世界中の全権力が一時的ではあれ大統領に移っているので不満を持つ国も多くあるでしょう。とりわけこれまで大国といわれて自分の思うように世界を動かしてきたと思っている国や人々は不満を持っているのではないでしょうか。その人たちには個々の国が別々で存在するよりも一つにまとまればデメリットよりメリットの方が多いのだということを粘り強く説得していくことが必要と考えます。粘り強く説得していくことでよろしいでしょうか。・・・承知いたしました。それでは、不満を示している昔の大国に対して粘り強く地球連邦国の考え方を伝えて、理解していただくよう務めることが大統領の強いご意向であると交渉担当者に伝えて大国の説得を継続していきます。

【連邦裁判所】

 もし、現在行っている大国の説得がうまくいかず国際紛争に発展した場合に対して、問題を解決する場である連邦国裁判所の設置が必要と考えます。もちろん連邦国裁判所は公平な立場を維持するため独立した立場にいたしますがいかがでしょう。・・・承知いたしました。ここは、あまり判断に迷うところではないですね。また、大統領は行政府の長として行政を指揮していただくという任務は今後も残りますので、その点はよろしくお願いいたします。もし、今後お考えが変わった場合にはお申し付けください。

【平和維持軍】

 この他にも連邦国が決定したことを守らせるためには平和維持軍が必要と考えます。平和維持軍の発足にともない、各国の軍隊は解散することになります。ここもあまり異存がないと思われますがいかがでしょう。・・・承知いたしました。この方向で進めます。各国の軍隊が解散するのでこれまで過剰だった莫大な軍事費が大幅削減できるようになります。この資金を社会保障や途上国のインフラ整備に回したいと思います。