地球連邦国大統領(統治と問題解決策3)P203

【地球連邦国の保証】

 さて、地球連邦国の立法、行政、司法の大枠は決定できました。引き続き地球連邦国の要である保証の具体策について考えていきましょう。基本方針の1つ目は「ひとが生きていくための基本的な権利を保証する」でしたね。この方針をより細分化すると、すべての人が「基本的な人権」、「最低限な生活」、「健康を守る手立て」、「適切な教育」、「受けた教育を職場で生かす機会」が保証されるということです。思い出していただけたでしょうか。それでは1つ目の基本方針の細分化した保証についてみていきましょう。

基本的人権の保証

 これは日本国憲法にもあるように、すべてのひとは平等であり人種、信条、性別、社会的身分により政治的、経済的又は社会的関係において差別されないということを地球連邦国として保証するということです。これはこれまでと同じ考え方ですので、理解することは容易だと考えます。

最低限な生活の保証

 これはすべてのひとは生活するのに必要な最低限の食糧、水、衣料、住居は保証されているということです。これによりすべての人類は生きていくうえで最低限の尊厳を持って生活できることを保障するものであります。先進国では当たり前のように感じますが、世界中すべての人が対象ですので、至急大掛かりな対策が必要となります。

健康を守る手立ての保証

 日本では医療保険制度が発達しており、収入に応じて医療費の負担額は違いますが多くても医療費の3割しか負担しなくて済むシステムです。日本では当たり前のシステムですがアメリカ合衆国ではこのような医療保険制度は民間のものしかなく、無保険者が数千万人いるともいわれており、無保険者の方が病院にかかると巨額な費用を支払うことになります。地球連邦国では日本のような医療保険システム導入しようと考えますがいかがでしょうか。

適切な教育の保証

 すべてのひとが希望する教育を受けられるシステムを構築することを考えています。子供たちへの教育は地球の未来を創るうえでとても重要な要素であります。「すべての人が平和で豊かな生活を営むことができる世界を創る」という地球連邦国の目標および「すべては一体である」という理念を実現するためにどのような教育を行うことが実際に役に立ち、どのようなことが実際に役に立たないかを子供たち自ら考えられるようにすることが教育の目的といたします。

 また、この教育からえられた智恵と知識を有効に発揮できる職場につく機会が与えられます。これにより最低限の生活からさらに良い生活を望む人の希望がかなえられるようになると考えています。