地球連邦国大統領(統治と問題解決策4)P204

【地球連邦国歳入】

 地球連邦国の歳入についてはすべての国民から一律10%の税金を徴収します。これだけの保証をするのに10%の徴収だけで成り立つわけがないと思われるかもしれません。しかし、先ほど平和維持軍のところでご説明させていただいたとおり、これまでの各国の軍隊は解散することとなり、代わりに平和維持軍が新設されますが、平和維持軍にかかる費用はこれまでの各国軍事費の総額よりはるかに低い費用で維持されることになります。2019年の世界各国の軍事費の合計は1兆9000億ドル(約204兆円)ですのでGDP世界3位の日本の国家予算の約2倍のお金が社会保障にあてることができます。さらには、この地球連邦国の保証により人類の争いはかなりの数減少することになり、争いでの損失がなくなり、争いを解決するための費用を減らすことができます。さらには争いに使用していた労力を世の中の役に立つことに還元できるので税収も上がると考えられます。しかし、軍事産業がなくなりますのでその分の歳入は減ることになります。平和を目標としておりますので、平和を達成するときには軍事産業は必要ありませんので、この技術を平和に応用していただきましょう。これまで軍事に使用してきた技術を平和利用に応用すると、軍事秘密で世の中に公開されなかった技術が使えるようになり、かなり高い技術が一般的に利用できるようになります。また、新経済システムの章で説明する新しい経済のシステムを導入すれば、脱税ができなくなりこれまでより税収は確実にあがるでしょう。

 とりあえず税収は全人類から一律10%徴収するということで進めてもよろしいでしょうか。もし、実施してみて不都合があれば国民の代表が集まった議会で修正すればよいのですから。・・・承知いたしました。この方向で進めます。

【土地と資源】

 土地と資源についてはこれまで通りの保有を認めると、持っている者と持っていないもので差が出ますので、すべての土地と資源は全人類のものということにいたします。そうなれば、地下や空中を含む土地での開発時に誰の所有の土地かを気にせず開発を行うことができるようになりますし、たまたま資源のある土地に住んでいたからと言ってその資源を住んでいる人たちで独り占めすることができなくなります。地球上のあらゆる資源はすべての国民のものであり、必要な人に必要な時に分配されるようになるでしょう。この考えで進めてよろしいでしょうか。・・・承知いたしました。多くの土地を所有していた人や豊富な資源がある土地を所有していた人に不満が残らないように、このシステムの方が人類にとってメリットが多いということを粘り強く説明してまいります。

 ここまで、いろいろ決めてきましたがこの決定がどのような効果を上げるかの推測を次回以降で考えていきましょう。

注:本ブログの内容はあくまでも覚之輔の個人的考えでありますので、ご了承ください。