地球連邦国大統領(対策の予想効果4)P304

【環境破壊について】つづき

 近年は100年前まではなかった新たな問題が発生しています。中でもここ数年特に世の中で取り上げられている問題は地球温暖化と海洋プラスチックの問題です。これらの問題は1970年代の公害に比べ問題だと認識しづらいことが問題を大きくしている原因であると思われます。これらの問題解決の第一歩は、これらの問題があるのだということを認識することです。本心かどうかは別として、以前、地球温暖化は気のせいだと発言した大国のリーダーもいたようです。海洋プラスチック問題は海にいないとわかりませんし、地球温暖化は夏と冬の温度の差が大きく、地球の平均気温が1℃変わってもよくわからないかもしれません。わかりづらいのは確かですが、よく観察してみればわかることだと思います。ある台風のあと散歩で浜辺に行った際に、おびただしい量のプラスチック製品が打ち上げられているのを目撃したことがあります。普段の海はあまりゴミがないように見えますが、台風などで海から陸に強い風が吹くと近海にあったゴミが浜に向かって集まってくるのでしょう。軽いプラスチックは水に浮き浜に打ち寄せられ風で陸地に上がり木、建物、フェンス、防波堤に大量に引っかかっていました。今の世の中はインターネットが普及しています。調べようと思えば誰でも簡単に調べることができる時代になりました。

 地球温暖化の問題は地球の大気中に大量の二酸化炭素が排出し続けていることが問題です。産業革命以前は大気中の二酸化炭素の排出量と吸収量のバランスが取れていて大気中の二酸化炭素濃度は一定でした。しかし、産業革命以降は二酸化炭素の排出量が大幅に増えたため大気中の二酸化炭素の濃度が急上昇しています。この二酸化炭素は大気中の熱を宇宙に放出するのを妨げ大気中に熱を維持する効果がある、温室効果ガスであるといわれています。