はじめに:その苦しみは、あなたのせいではありません
夜中に布団の中で、過去の失敗を思い出して後悔したり、「明日どうしよう」と未来の不安が頭を離れなくなったりしていませんか?
まず知ってほしいのは、「あなたが弱いから悩んでいるのではない」ということです。
脳には、静かな夜になると、自動的にネガティブな記憶を探し出して脳内で24時間テレビのように再生してしまう「自動おしゃべり機能(思考の暴走)」が備わっています。
やめられないのは、あなたが気づかないうちに、脳の自動システムに巻き込まれているだけなのです。
まずは、今夜を乗り切るための「応急処置」として、脳の暴走をピタッと止めるシンプルなワークを私と一緒に試してみましょう。
【応急処置】頭のおしゃべりを止める「眺める深呼吸」
頭の中のぐるぐる思考を止める唯一の方法は、「頭(過去や未来)」から「体(今この瞬間)」へ意識を引っ越しさせることです。
スマホをそっとベッドに置いて、次のステップをゆっくり試してみてください。
ステップ1:「気づく」というブレーキをかける
まず、心の中で「あ、私は今、頭の中でおしゃべりを始めてるな」「また不安を考えているな」と、ただ気づいてみてください。
「考えてはダメだ」と責める必要はありません。「おっと、また脳が勝手に動いているぞ」と、他人のことのように実況中継するだけで、脳の暴走にフッとブレーキがかかります。
ステップ2:呼吸をただ「観察」する
おしゃべりに気づいたら、意識をあなたの「鼻」や「お腹」に向けてみてください。
- 鼻から、少し冷たい空気がスウッと入ってくるのを感じる
- 胸やお腹が、風船のように優しく膨らむのを感じる
- 息を吐くとき、温かくなった空気が鼻を通って出ていくのを、ただただ静かに観察します
ステップ3:呼吸の数を「カウント」する
観察に慣れてきたら、息を吐くときに頭の中で「いー……ー……ち」「にー……ー……い」と、ゆっくり数を数えてみましょう。
⚠️ もし途中で、また別の不安が浮かんできたら?
「あ、またおしゃべりが始まったな」と気づけば100点満点です。気づいた瞬間に、また静かに「ひとつ」から呼吸のカウントに戻れば大丈夫です。それを何度も繰り返します。
これを行っている間、あなたの脳は「今この瞬間」に帰ってきています。ぐるぐる思考という嵐から避難できている証拠です。
【次のステップへ】明日も同じことで悩まないために
呼吸に意識を向けることで、頭の中の嵐は少し落ち着きましたか?
今夜はこれでゆっくり眠っていただければと思いますが、この呼吸法はあくまでも「今夜を乗り切るための応急処置」です。明日になると、また同じ不安の波が襲ってくるかもしれません。
なぜなら、あなたの心の中に、その不安を引き起こす「原因の思い込み(心のブレーキ)」がまだ眠っているからです。
もし、「明日からは、もう同じぐるぐる思考に振り回されたくない」「永久にこの苦しみを手放したい」と感じるなら、次は自分の中の思い込みを書き換える【根本的な改善】へ進むタイミングです。
心の準備ができたら、下のボタンから「再発防止ワークの部屋」のトビラを開けてみてください。いつでもお待ちしています。